教育改革に関する3つの「ゆるい」提案

学校教育の改革の必要性って何年も、いや、何十年も前から叫ばれています。でも、文科省の人たちも学校の先生たちも一生懸命頑張っているのに、なかなか良い方向に変わっている様子はあまり感じられません。そこで今回は教育改革に関するちょっとした提案をいくつかしてみたいと思います。
DSC06036のコピー
先日文部科学省が、2020年度から始める大学入試制度の改革案の詳細を発表しました。

教育改革の必要性ってもう何年も何十年も前から謳われています。だけどどれだけ成果が上がっているのでしょうか?人によって印象は異なると思うが、大半の人は「あまり教育改革の成果は上がっていない」と感じていると思います。
文科省の方たちや学校の先生たちの努力にも関わらず、いまひとつ改善が進んでいない感じです。

どうして改革の成果が上がらないのでしょうか?その理由はいろいろ考えられるでしょう。ただ、ひとつ言えるのは「大きな改革からやろうとしすぎではないか」ということです。
例外はありますが、組織の改革ってできるだけゆるやかに行うのが、実は定石です。理由は簡単で、急激に変えると反発が起こるから。組織の改革はその組織内にいる人がその気にならなければそもそも達成できないので、内部の反発が一定数以上あると、実現できないのです。

どうしてもマスコミが取り上げたりするのは、例外的に急激な改革を行ってうまく言った例だけだったりするので、私たちの印象は組織の改革は急激に行うものだ、と思いこんでしまいます。

だけど実際に経営をしている人で組織改革をしたことがある人の大半は、焦らず急がず、10年とか20年とか30年とかかけて組織改革をして成功した人だったりします。残念ながら特にそれを表す具体的な研究やデータを私は持ち合わせていません。ただ、経営者として周りの組織を見ていても、少なくとも私の目につくのは、組織改革に成功した会社のほとんどすべては長いスパンでそれを成功させたところばかり、というのが正直な実感です。

そこで今回は文部科学省や各自治体の教育委員会などが、教育の成果を上げるために比較的簡単にできる取り組みを3つここでは提案したい、と思います。簡単で、「ゆるい」改革なので、比較的反発が少なく(もちろんそれでも多少はあると思いますが)、改革の「一歩目」として、より適切でやりやすいのでは?と思うものを挙げてみます。

【提案1】 クーラーを各教室に設置する
ストーブなどの暖房機器はどの学校のどの教室にも設置されているが、クーラーが設置されているところはまだまだ少ない。7月に入ってから、そして9月中の残暑で30度越える気温の時に、集中して勉強なんてなかなかできません。クーラーを設置することで7月と9月の約2ヶ月間、学習効率を上げることが結構できるはず。
予算はどこからでるの?という声が聞こえてきそうですが、暖房機器を各教室に設置できるなら、クーラーだって設置する予算は出せるんじゃない?と思います。

【提案2】体育や家庭科・技術などの筆記試験をなくす
どうしてこういう実技科目で筆記試験を未だにしているのでしょう?よくわかりません。それによって先生が生徒に言うことを聞かせやすくなるからでしょうか?うーん、そんな理由だったら、あんまり意味がないのでは、と思ってしまいます。
中学や高校の時にこのような実技科目のテストがなくなるだけでテスト前の生徒の負担はグッと減ります。その減った負担を他の科目に当てることができるようになりますから、それだけで主要科目の成績は上がりやすくなります。
実技科目の先生たちの余った時間は、他の学校業務のサポートや、より実技科目の内容を魅力的にするためなどに当てれば良いのではないでしょうか。

【提案3】 毎日1時間自習時間を作る
学校の授業で学んだ内容を定着させるためには予習復習が効果的です。それなのに部活があったり、宿題がどっさり出たりで、生徒は予習復習をする時間がなかなか取りにくい状況にあります。だったら毎日自習時間を1時間作れば、その時間に生徒たちは予習復習ができるはずです。
前のブログ記事で「クラス時間より学習時間を増やす方が効果的だ」というようなことを書きました。自習時間って、先生がきちんと教室にいてその場の雰囲気を作ってくれれば、生徒たちは結構集中するものです。
自習時間を定期的に作ることによりクラス時間は当然減ってしまうでしょうが、結果的に学習時間は増えることになります。そしてその結果、学習成果は上がりやすくなる、と思います。


これらの提案はどれも、指導要領をごっそり変えるとか、入試事態をごっそり変えるとか、そういうことに比べればどれも比較的簡単です。【提案1】はちょっとコストがかかりますが、その他はほとんどかかりません。そしてよく考えれば【提案1】だって、そもそも入試自体をまるごと変えることの手間とコストを考えれば、もしかするとそれほどかからないものなのかもしれません。

いずれにしても比較的簡単にできるところから取り組んで、成果を出すことで、少しずつ組織の雰囲気が変わってくることがあります。そしてその少しの変化を土台にして次の変化へとつなげやすくなります。

他にも小さな改革でゆるく実行できることってあるはずなので、ぜひクリエイティブに文科省や教育委員会の方、試してみてください!!教育の問題はよりよい社会を作っていくための共通の課題です。立場ごとに牽制し合ったりするのではなく、知恵を出し合いながらできるところから、一緒に取り組んでいきましょう!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中