「中小企業でも大企業に負けないデータベースが作れるkintone」の勉強会コミュニティ[kintone Café]を開催してみた

2017年4月15日(土)に新潟県長岡市のソフィー・ジ・アカデミー本社にてkintone Café新潟Vol.4を開催しました。今回はその開催に至った経緯、その目的、仮説をお話し、さらに実際に行った会の様子とその振返りから得た学びを共有していきたいと思います。
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kintone Café新潟Vol.4の開催に至るまでのざっくりとした経緯

洋書で英語力とビジネス力を同時にアップさせていく英会話スクール、ソフィー・ジ・アカデミーは2年くらい前からようやくその内容と価値を分かってくださる人が増え始め、生徒数も伸び始めました。

■スマートなデータベースの必要性→kintoneとの出会い

特に全国(と言うか全世界)の人が受講できる通信コースは人気で、かなり生徒数が増えています。そして生徒が増えてもきめ細やかな対応を続けるために生徒管理のデータベースの開発が、1年くらい前から特に重要な仕事になっています。

紆余曲折の末、私たちが行き着いたのがサイボウズ社が提供するkintoneというクラウド上で動くデータベースシステム。これを使えば大企業に匹敵するシステムをコストをグッと抑えた上で作っていくことができます。また、ちょっとした変更なら、自分たちでもできるため、細かな改善を日々積み重ねながら毎日のようによりよいシステムに進化させていくことが可能になります。


これまで約1年半ほどkintoneというシステムを使ってきているのですが、私もスタッフもかなり気に入っています。

■「kintoneの良さを最大に引き出すには、自分たちのスキルアップが必要」 → 勉強会の開催へ

ただ、kintoneというシステムは自由度も高く、奥が深いので、このシステムをよりよく使っていくためには、継続的にこのシステムの使い方を研究し続けていく必要があります。

そこで、目を付けたのがkintone Caféという全国に広がっている自主勉強会コミュニティです。このコミュニティはサイボウズ社が主催しているのではなく、それ以外のkintone好きな人たちが学びを深めるために行っている自発的な勉強会。全国のどこかで毎週のように開催されています。

そもそもソフィー・ジ・アカデミーは「学びあうコミュニティ」を世界に広めることを目指して育てている場。ですから、このkintone Caféという自主的な学習コミュニティの全国的な広がりには、非常に強い興味を感じていました。

そして自分たちがkintoneに対する学習を深めていく必要性に迫られたこともあって、kintone Caféを新潟でも開催したい、と強く思うようになりました。

新潟でのkintone Caféはソフィーのkintoneカスタマイズをお手伝いいただいているIT Plus One社の星野さんによる主催で過去3回行われていたのですが、通常の業務が立て込んできたこともあって、約1年半の間、開催されていませんでした。そこで星野さんに強くお願いして、一緒に4回目を開催していただくことになったのです。

kintone Café 新潟 vol.4開催の、個人的な目的

ここまででお話した、私がkintone Café 新潟を開催したいと強く思った目的を改めてまとめてみましょう。

1.ソフィー・ジ・アカデミー以外のコミュニティ運営・育成を行いたい
ソフィー・ジ・アカデミーでもこれまで何年もコミュニティづくりを行ってきましたが、それとは全く関係ないところでコミュニティ運営や育成をしてみることで、きっと新しい発見があるに違いない、と考えました。

2.kintone仲間を、新潟に増やしたい
kintoneを使えば誰でもエクセルのようにデータベースを組めますが、同時にエクセルのように奥が非常に深いです。kintoneを使う仲間を身近に増やしラーニングコミュニティーを作ることでその深い学びを深めることがしやすくなると考えました。

3.「チームワーク」を大切にした働き方を広めたい
ソフィーでは「学ぶことの喜びを世界で満たす」というミッションを掲げて活動しています。そして「学ぶことの喜び」というものの多くは「チームワーク」豊かな関係性の中で意味のあることを成し遂げようとする中で感じられる学びの中で感じられるものだと私たちは考えています。
そこで「チームワークのあふれる社会をつくる」という企業理念を掲げているサイボウズ社が提供しているチームワークを促進するkintoneというデータベースとその使い方を広めることは、私たちのミッション達成の促進にもなる、と考えました。

kintone Café 新潟 vol.4開催前に立てた仮説と計画

この目的を達成するために、開催に先立って仮説を3つたてました。

1.チームワークの促進という目的も掲げた方が新潟でのコミュニティ運営には役立つのではないか
kintone Caféはその運営目的が次のように明確に掲げられています。

kintone Caféとは?(理念)

kintone Caféは、まだkintoneに触れたことの無い方から、より高度なカスタマイズを行いたいと考えているプロフェッショナルの方まで幅広い層を対象に、 楽しく学び・教え合うことで、kintoneの魅力や活用法をみんなで共有するための勉強会コミュニティです。

kintone Caféが目指すところ

kintoneを、今や社会人としての必須スキルであるExcelと同じくらいあるいはそれ以上の存在に育て・普及させていくことを目指します。
また、kintone Caféを核としたkintoneエコシステムを醸成し、コミュニティに参加・貢献する企業・個人にとってメリットのある場にしていきます。

http://kintonecafe.com/about_kintonecafe/

今回のkintone Café 新潟には「そもそもkintoneをほとんど知らない」という人も参加しやすいようにしたかったため、上記の目的と同時に、そもそもサイボウズ社が掲げている「チームワークのあふれる社会をつくる」という点も掲げたほうが、ハードルが下がるのではないか、と考えました。新潟でkintoneを知っている人はまだまだ少ないですが、ビジネスの現場でチームワークの必要性を感じている人はずっと多いだろう、と思ったからです。

そこで会の最初に上記のkintone Caféの目的と同時に「チームワークのあふれる社会をつくる」点も会の目的として意識していくことを、開会の挨拶時にお知らせすることにしました。

2.チームワークを体感できるような時間を作った方が良いのではないか
「チームワークのあふれる社会をつくる」ということもkintone Café 新潟の目的として掲げるのなら、kintoneを使ってチームワークを体感できる時間も作ったほうが良いのではないか、と考えました。

そこで会の後半はkintoneを使ってチームで問題解決をしていくワークショップを行うことにしました。

3.エンドユーザーがイニシアチブを取るようにした方がコミュニティが盛り上がりやすいのではないか
kintone Caféのコミュニティはkintoneのカスタマイズを請け負う会社の方が中心となって開催することが多いようですが、コミュニティを盛り上げるにはエンドユーザーが音頭を取るようにしたほうが盛りあがりやすいのでは、と考えました。

活性化しているコミュニティというものはほとんどの場合その中で一番末端のメンバーがイニシアチブを取っているものです。そこで今回はエンドユーザーの一人である私が手を上げて、運営に積極的に関わらせていただくことにしました。

kintone Café 新潟 vol.4の当日の内容

当日のイベントは14時30分〜18時30分まで。4時間ですから結構長いです。前半はプレゼンテーション、後半はワークショップという形式でした。

まずは私が会の目的を3分くらいで説明しました。「チームワークのあふれる社会をつくる」という目的を少し強調してお話しました。

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■プレゼンテーションの部

その後、サイボウズ社kintoneのプロダクトマネージャーである伊佐政隆さんがkintoneの概要を説明。
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次はkintone カスタマイズを請け負ってるジョイゾー社の四宮靖隆さんによる開発事例の説明。四宮さんはkintone界隈からMr.kintoneとも呼ばれる、kintoneを企業向けにカスタマイズする第一人者です。

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次はアールスリーインスティテュート社の金春利幸さん。金春さんもkintoneを企業向けにカスタマイズする第一人者で、2016年のサイボウズデイズというサイボウズ社主催のイベント中のkintone hacksという開発者コンテストで堂々優勝しています。

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その後私がユーザー事例として「ソフィーのkintone ビフォー/アフター」と題し、ソフィー・ジ・アカデミーでの通信コースの事例を説明しました。その中でkintoneを導入後、生徒数が伸びたのと同時にチームワークが向上しつつあることも紹介しました。

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プレゼンテーションの部の最後にITPlusOneの星野智久さん。新潟でのkintone普及はまだまだ進んでいないこと、しかし少しずつ手応えは感じつつあること、などをお話してくださいました。

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■「kintone入門ワークショップ」の部

後半の部では「kintone入門ワークショップ」を開催。4チームに分かれ、そのチーム内の1人を選出、その人が仕事で困っていることを他のメンバーでヒアリングした後、kintoneを使ってその問題を解決するデータベースを1時間ほどで作成しました。

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このワークショップは世界最初のPC用マウスをデザインしたことなどで知られる世界的に有名なデザイン会社IDEO社のデザインシンキングの開発手法を応用し設計しました。この手法は短い時間でチームワークを最大限に利用し、問題解決を「デザイン」していくやり方で、kintoneの良さを引き出すのに有効だと考えたからです。また、kintone プロダクトマネージャーのサイボウズ伊佐さんが、以前サンフランシスコで行ったkintone Caféで同じような取組みを行ったという話も伺い、それも参考にしました。

プレゼンテーションの部で予想以上に時間が押したため、かなり短い時間でのワークになってしまったのですが、参加者のレベルの高さもあり、短時間で各チーム十分な成果物を作ることができました。またワークショップの最後には各チームの代表がプロジェクターでデータベースの画面を共有しながら、プレゼンテーションを行いました。


もちろんkintone Caféの終了後は懇親会。一生懸命脳ミソを使った後の懇親会は格別です。おしゃべりを楽しみながら、じっくりと学びを深めました。

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kintone Café 新潟 vol.4の振返りと学び

■全体として会の雰囲気は良く、盛り上がったと思います。コミュニティ化を目指した第1回目としては順調なスタートだったと言えるのでは、という感想です。

■最初に立てた3つの仮説もまずまず当たっていたのではないか、という実感でした。特にデザインシンキングの手法を取り入れたワークショップは「kintoneを使ったチームワーク感」を体感してもらうのに有効だった気がします。またそのチームワーク感の中で生まれてくる新しいアイデアや新しい学びのひとつひとつも参加者にとってかなり有意義だったようです。

■ただ、今回はあくまでコミュニティ化を目指した1回目に過ぎません。まずは今年中にあと2回は会を行い、コミュニティとしての基礎固めを行っていきたいと考えています。なにしろ新潟は首都圏や関西圏に比べるとそもそもkintoneのユーザーがびっくりするほど少ないので、kintone Caféに集客するのが大きなハードルのひとつになってくるでしょう。


【まとめ】

中でも最も重要なのは「エンドユーザーがつながり合う場を作ること」ではないか、と感じました。たとえばFacebookでもユーザー同士がつながり合うことでその場全体が盛り上がり、その場を土台にして広告ビジネスが成り立っています。Amazonでも本を読んだ人や商品を使ったユーザーがその感想をシェアし、これからその本や商品を買おうと検討している人たちとつながることでAmazonという場が盛り上がり、その場を土台にしてビジネスが成り立っているのだ、と思います。

kitoneももっとエンドユーザー同士がつながって盛り上がることで、kintone自体も広がっていきやすくなるだろう、と思います。

ただ今全国で開催されているkintone Caféの多くは、kintoneをカスタマイズするビジネスをしている方々が中心となっていて、エンドユーザーが中心となって盛り上がっている感じではまだないのでは?という印象です。

ですから、kintoneも今後さらに盛り上がっていくためにはエンドユーザー同士がつながり合うことができる場がもっと必要だろうな、と感じました。そしてそのための有機的なプラットフォームとしてkintone Caféを盛り上げて行きたいな、と思いました。

ハードルはいくつもあると思いますが、地道に一歩一歩クリアしながらコミュニティづくりを行い、これから微力ながら「チームワークのあふれる社会をつくる」ことに貢献していきたい、と考えています。

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